こんにちは、メカ旦那です!
電子工作の初心者キットを買いました!たくさん抵抗が入っていたんですが、中々見分けがつきません…
電子工作初心者でこのような悩みを持つ方は多いのではないでしょうか。
適切な抵抗を選ぶことで、回路を上手く作動させることができます。本ブログで簡単に解説します!
そもそも抵抗とは?
一言で言えば、「電力を調整する部品」です!
例えばLEDや豆電球を点灯する際、電力を供給するため、電池と接続する必要があります。しかし、直接繋ぐとLEDは壊れてしまいます。なぜでしょうか。
それは、LEDに必要な電流が数 mA程度に対し、電池からは数十mA以上の電流が流れてしまうからです。
この数十mA以上の電流を数mAに調整するのが抵抗の役目です!
電流値を低くするには、電流の元となる自由電子の数を減らします。つまり、回路中に減らすような部品を接続すればいいわけです。この部品が抵抗です。自由電子が少ない不導体を使うことで抵抗値を高くすることができます。
イメージはこんな感じです。自由な彼氏が多いのが導体、束縛された彼氏が多いのが不導体です。抵抗値が高い抵抗は束縛された彼氏がたくさんいてかわいそうですね…
抵抗についている色は?
旦那~、抵抗についている色線は何ですか?
電子工作によく使われるリード型抵抗にはカラーコードと呼ばれる色線が入っています。これは抵抗値を表しています。カラーコードの読み方はぜひ覚えましょう!
カラーコードの覚え方、読み方!
まずはそれぞれの色に対応する数字を覚えましょう。
続いて、実際に読んでみましょう。
一般的な抵抗にはカラーコードが4本もしくは5本入っています。その内、1番右の線は抵抗値の許容差を、2番目の線は10の乗数を、3番目以降は10の乗数で表した時の1、10、100の位の数を表しています。
例えば、5バンドで左から赤赤黒黒茶なら220Ω±1%ですし、4バンドで茶黒橙金なら10KΩ±5%となります。
ちなみに、抵抗値ピッタリは無理なので、必ず許容差の記載があります。
5バンドの誤差は±1%(茶)、4バンドは±5%(金)が一般的です。
カラーコードの向き
旦那~、最初に抵抗を見ただけではどっちが右端とかわからないのですが……
いい質問だね!カラーコードの向きの見分け方には少しコツがあるよ!
ちなみに、4だと見分けが付かない場合もあります。
例えば、茶赤黒黒茶だと左から読めば120Ω±1%、右からだと10kΩ±1%でありどちらも現実的な抵抗値です。その場合はテスターを使って測りましょう。使い方については追々別のブログで解説します。
抵抗は小袋で仕分けよう
これまでカラーコードの読み方について解説してきましたが、電子回路を組むたびに都度読むのは正直面倒です。
そのため、抵抗値を明記した小袋に入れることをオススメします!
いろんな抵抗
抵抗には紹介したもの以外にも様々な種類があります。最後に代表例を解説します。
今まで解説したものはこちらのリード型になります。
続いてこちらは可変抵抗器です。上に付いているつまみを回すことで抵抗値を変えることができます。
最後に、家電やスマホなど身の回りの電子機器内の基板には、こちらのチップ型が実装されています。電子部品実装機がリール(白いテープ)から1つずつチップ抵抗を取り出して、基板上に実装します。
ちなみに、スマホ内の基板には数百個のチップ抵抗が実装されています。チップ型抵抗は0.6×0.3 mm、0.4×0.2 mmなどシャーペン芯の先より小さいんですよ。スマホのような高機能かつコンパクトな電子機器が作れるのはチップ部品のおかげでしょう。
まとめ
抵抗とは「電力を調整する部品」です!
電子工作によく使われるリード型抵抗にはカラーコードが付いており、抵抗値を表しています。読み方を知っていると回路を上手く作動させることができるので、ぜひマスターしましょう!
コメント
アドバイスを頂けたらと願います。
日本で購入したポータブルヒーターが操作しなくなり、調べてみると、一つの抵抗に電流が流れていないことに気付きました。この抵抗を交換し、ヒーターを復活させたいのですが、見たことのないカラーコードの組み合わせで、そのΩ数、ワット数、許容差がよくわかりません。
その抵抗を以下に描写させて頂きます。
5バンドの抵抗で左から赤赤黒金黒の組み合わせです。最後の2色の金と黒の間隔が広めです。その直径と長さは約4mmと11mmです。ベースの色は薄い青グレーです。
この描写から、この抵抗のΩ数、ワット数、許容差%を教えて頂くことは可能でしょうか?
ちなみに、私が推測した抵抗、22Ω・1W・5%を購入し、試しましたが、ショートしてしまいました。
以上、よろしくお願いします。
加賀美さん、コメントありがとうございます!
返信遅くなり申し訳ないです。
赤赤黒金黒だと、確かに22Ωのような気がしますが、ショートしたんですよね。。
それでしたら、金が実は茶だったと考えて、2200Ω の可能性があります。
それでも違う場合、テスターで測定するしかないですね。